2016.2.8 世界の珍しい税金

先日こちらのブログで、かつて日本に存在した様々な税金のお話をさせていただきました。
今聞くと「え?そんなものに?!」と思うようなものに昔は税金がかかっていましたね。

しかし世界には現在も、驚くようなものに税金がかかっているケースがあります。

例えばイギリス・ロンドンの「渋滞税」。
(コンジェスチョン・チャージ/混雑課金)

london

ロンドン市内では渋滞が日常茶飯事。
「車の平均速度がビクトリア朝時代の馬車の速度と変わらない」
と言われるほど酷い有様だったようです。
そこで2003年に導入されたのが渋滞税。
渋滞緩和の効果は大きく、他の国でも導入が検討されたそうです。

東京は自動車の渋滞よりもラッシュアワーの電車の混雑具合が大変なことになっていますが、
税金をかけたら混雑緩和されるのでしょうか…

お次はハンガリーの通称「ポテトチップス税」。

poteti

こちらは砂糖や塩分の多い飲食物が課税対象となり、2011年に導入されました。
ポテトチップス1kgあたりの課税額が200フォリント(約80円)で、
標準サイズの袋は、値段が約1割~2割上がったといいます。

ハンガリーに肥満のイメージはあまりありませんでしたが、
調べてみると国民の肥満率は成人男性26.2%、成人女性20.4%で、
日本の成人男性5.5%、成人女性3.5%と比べるとかなり高い数値です。
これに関しては日本が少し痩せすぎなので、比較対象としては微妙かもしれませんが…



himan

このような健康のための課税対策は世界各国で広がりを見せています。
フランスでは「ソーダ税」、ルーマニアでは「ジャンクフード税」など。
日本は肥満率の低い国ですので、このような肥満税が導入されることは当分ないと思いますが、
成人病や内臓脂肪などの肥満の問題はもちろん存在していますので、全くないと断言はできませんね。

しかしヘルシーな食事をしようと思うとお金がかかってしまい、
安上がりな食事ほど肥満が進んでしまう現代社会。
健康的な食事をしたくてもできない問題にも
きちんと目を向けていかなければならないのかもしれません。

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