2017.10.13 ノーベル賞関連銘柄 過去の動きは…

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先週発表されたノーベル賞。
日本国内では、長崎県出身の日系イギリス人カズオ・イシグロ氏が
ノーベル文学賞を受賞したことが大きな話題となりました。
これを受け、イシグロ氏の著作は急激な売り上げを見せ、
今週のオリコン週間本ランキング文庫部門ではイシグロ氏の著作『わたしを離さないで』が
先週の100位圏外から37位に一気に急浮上しました。
イシグロ氏の著作を国内で唯一出版する早川書房は全書籍の重版を決定。
各書店でも専門コーナーを設けるなど、対応に追われているようです。

世界的に注目を集め、世間の流れを大きく変えるノーベル賞。
この時期気になるのが、受賞関連銘柄の動向です。
今年は物理学賞に重力は検出物理学実験施設のチームに属するアメリカ人3人、
極低温状態で解像度をました電子顕微鏡を開発したスイス人ら3人が物理学賞を受賞。
過去の受賞時にはどのような銘柄が反応していったのでしょうか。

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まずは記憶に新しい昨年、2016年の話題から。
昨年はノーベル生理学・医学賞を東京工業大学の大隈良典栄誉教授が受賞。
大隈氏の研究は細胞が不要なタンパク質などを分解する仕組みの「オートファジー」の解明で、
がん等に対する創薬が期待される分野でした。
これを受け関連試薬を扱う10月3日の1360円から4日の1660円にまで終値を上げ、
出来高も4日の7万2900株から5日には190万7700株にまで急増。
さらに、オートファジーを研究している医学生物学研究所 <4557> も、
10月3日の489円から4日には569円にまで終値を上げ、
出来高も4日の3万3000株から5日には170万4000株にまで膨れ上がりました。

続いて今から5年前の、2012年。
この年は京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の作製で生理学・医学賞を受賞、
再生医療関連株が上昇しました。
山中教授が所長を務めるiPS細胞研究所に材料を供給していたタカラバイオ <4974> は、
10月9日の出来高18万6900株に対して10日には一気に789万5400株にまで急増。
株価も10日の終値495円から急騰を続け、16日には915円を付けるに至りました。

今回のノーベル賞発表に伴って、
カズオ・イシグロ氏の国籍について論争が繰り広げられる事態にも発展していましたが、
良くも悪くも、ノーベル賞の「日本人の受賞」に左右されることが多い日本国内。
株式市場もそれは例外ではないようで、
日本人の受賞によって関連銘柄が反応を見せた例が多いようです。

(via ZUUONLINE)

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