2017.5.22 アフリカで広がる電子マネー「M-PESA」

みなさんは電子マネーって普段利用していますか?
SuicaやPasmoなどのICカード乗車券は当たり前になり、
電車やバス以外でも使える場所はどんどん広がってきていますし、
LINE payやSquare、楽天スマートペイなどの電子決済も一般的になってはきましたが、
まだ日本ではどれも十分に行き渡っているという状況にはありません。
「なんとなく怖い」「現金が一番」
など、行き渡らない原因は様々あると思いますが、
先日こちらのブログでも少し触れた、
日本の「紙とハンコ」文化も少し関係しているような気がします。

しかし、そんな日本の状況とは全く違う場所があるんです。
それは、日本から遠く離れたアフリカ。
アフリカでは現在、物凄い勢いで電子マネーが普及しており、
なんとケニアのGDPの4割は「M-PESA」という電子マネーで取引されているのだとか。
ケニアというと、電気や水道といったインフラが整っていない地域があったり、
こんなイメージを持っている方も多いはずですが…。

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そのような場所で電子マネーが普及している、というのは信じがたい気もしますが、
実際にケニアでの電子マネー事情を取材したこちらの記事によると、
どうやら本当のことのようです。
lifehacker アフリカ・フィンテック最前線。ケニアの経済を変えた「M-PESA」の衝撃

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記事では電子マネーの普及には、携帯電話の普及が欠かせなかったとと書かれていましたが、
そう言われてみればケニアの有名な少数民族「マサイ族」も、
携帯電話を持っているのを以前テレビで見たことがあります。
彼らも民族間でのやり取りに積極的に携帯電話を使っていてました。
広大な大地で、人を呼びに行くのも一苦労の生活の中で、
携帯電話の普及は生活をとても便利にしたことでしょう。

治安があまり良くなく、現金を持っていると強盗に遭ったり、
現金を家で保管するのも難儀だということにも触れられていましたが、
そのような場所において、電気や水道などのインフラよりも
電子マネーが普及するのは当然のことだったのかも…という気分になりました。

携帯電話もM-PESAも、ケニアの様々な状況を考えると普及すべくして普及したのだという
印象を受けましたが、みなさんはどう感じられたでしょうか。
ケニアの状況を知るにしたがって、日本の電子マネーの普及の遅さの原因は
「必然性のなさ」が原因なのかもしれない、と思いました。

今後社会の変化で、電子マネーが日本で爆発的に広がる時は来るのでしょうか。
来るとしたら、それはどのように社会が変化した時なのでしょうか。

(life hacker)

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